慢性的ドラマチック欠乏症

そのロマンスで救える命がある

及ばない、という瞬間が好き

2023/3/27の日記

手が届かないから価値がある

「自分にはできないことをやる人」が好きだ。

わかりやすい例だと、ゲームのRTA動画を見るのが好きだ。

自分はゲームがそこそこに好きだが、めちゃくちゃ下手である。どれくらい下手かというと、1年以上かけても壁キックができなくてマリオを諦めたことがあるレベルだ。

また、知らない方のために説明するとRTAというのはリアルタイムアタックの略で、要はめちゃくちゃ早くそのゲームをクリアするプレイ方法である。

ゼロコンマ単位でタイムを短縮するためにRTA走者には高い技術が求められる。時には運も絡んだりするのだが、基本的に最速を目指すならノーミスで進んでいくことが求められるし、タイム短縮のため様々な操作を無駄なくこなす必要がある。

自分には絶対にできない。

常に手元はモタモタしているし、タイムを気にしながら技も決めるマルチタスクもできない。

故に、RTAが好きだ。

すげ〜!と圧倒される瞬間が好きなのだ。

ルールがわからないから凄さを実感しきれていないだけで、多分スポーツのスーパープレーとかも好きなんだと思う。

よく「人間は自分に欠けているものを求めて人を好きになる」などと言うが、自分は特にこれが顕著なのかもしれない。

LOVEの意味だけではなく広い意味で「すごい人が好き」である。

この辺を掘り下げていくと自分の「私のことを好きにならない人が好き」「認知されると冷める」みたいな部分に行き着くのだが、それはまた書くことがなくなった日に取っておく。