慢性的ドラマチック欠乏症

そのロマンスで救える命がある

はっきりとした自覚のある浪費

2023/7/12の日記

なんなら11日に上げるつもりだった

週末のイベントのための原稿作業を終えてからというもの、ぼーっとネットして過ごす日が多くなった。

Twitterやべーなーとか、スレッズは人がまだ少なくて楽しいなーとか、フォールガイズいじろうかなーとか、あんスタも触っとかないとなーとか、そういえばTwitterサークル廃止説出てるし少しずつツイ消ししようかなーとか。その他色々。

今年中に2つの資格取得を目標に掲げているため最低あと1つは取らないとで、マジでこの時間を資格勉強に充てるべきなのはわかっているが腰が重い。

時間の浪費なのはわかっている。わかっているから余計辛い。無意識に時間溶けちゃった!の方がまだ割り切れる。もったいないよなー、だめだよなー、と思いながらスワイプしている。完全に自分の落ち度だ。キツイ。

 

ちゃんとしたい…………………

「ムンラホルマオ」の話をします

2023/7/7の日記

天堂天彦テクノブレイク

テクノブレイク?ってマジ?

ムンラホルマオ

ムンラホルマオ

  • 天堂天彦/カリスマ
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

マジ。勘弁してくれ

お風呂が何かをしましたか

はじめからさらさら隠してもいないが、天堂天彦と猿川慧のコンビが好きである。1stシーズンではここの2人が連続してブレイク(新ビジュアル&新曲公開)だったので2ndは大丈夫だろと勝手に思い込んでいた。

2ndも連続だった。

これ以上は体がもたないぞ!

祭られる上位存在

歌の感想を述べていく。最初に述べておくが、ただの感想である。考察とかではない。へんな期待はしないでね♡

まずイントロからラスボス感がすごい。弾幕ゲー始まるかと思っちゃった…そんで第一声「天彦 IN YOUR AREA」だからね。気づいた頃にはウチらは天彦様の領域ってワケ

今回はハイテンポである。猛ダッシュした後の心拍くらい?言葉の歯切れも耳障りが良く整えてあり、本能的な心地よさに訴えかけてくるものを感じる。

というかエッセンス的に和楽器使ってないか?出だしのジャラァン!は琴とか三味線とかの音っぽいし、鼓とか拍子木とか鳴ってない?やはりこの辺は天堂家のルーツから来てるんだろうか。ということは1stの時は結構頑張ってこの音を抑えてたんだろうか。効果音って風格から鳴る音だと思ってるので…

VIVA LA LIBERATION

VIVA LA LIBERATION

  • 天堂天彦/カリスマ
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

↑頑張ってジャパニーズ格式を隠している1st曲

お構いなしでも なし崩しに

大悦楽 お見せしましょう

「なし崩し」って天彦サイドからはっきり明示してくるの初めてでは?そうじゃなかったら指摘ください。制止を聞かない代わりに過程は踏んでくるタイプの変態というイメージがずっとあったので、何気に新鮮だった。

1stの時から一貫して性による生のパワーを説いているが、こんがらがってるし泣いてるし痙攣昇天狂乱と、今回はなんだか物騒である。その中でブレイク回(#86)でふみやが天彦に対してかけていた言葉の「見さらせ」が回収されるのはアツい。

トニンもパミンも

分泌 痙攣 大放出

トニンはセロトニンとか、パミンはドーパミンとか、それこそ「分泌」なんて言葉は使用範囲がかなり狭いため、専門的な知識はなくてもなんかテレビ聞いたな〜教科書で見た気がするな〜から「ホルモン」というワードを導き出せる。天彦がワードを直接口に出す前に我々凡人が想起できている。このホルモンというやつ、人間の「生」に良くも悪くもかなり重大に作用するやつである。自分はこいつのバランスの崩れに幾度となく苦しめられてきた身だ。それを意のままにできてしまったら、それはもう人智を超えてるってことだよね…

舞台はブラジルへ!?とか言われていた(結局行かなかった)ので「赤道」が出てくるのはわかりやすく話とリンクしていて良い。やはりリアタイの価値が高いコンテンツだ。

サビ入りの音がキュッと消えて天彦の声と共に盛り上がり始めるのは1stを思い出させる。だが今回はそれに加えてハイテンポかつコール入りである。こんなの、ブチ上がらない方が失礼である。

いでよ 我-いのち-

この読ませ方良すぎる。

やっぱりずっと「性すなわち生である」はブレないんだなあ。リビドーは生存なんだ。そんなふうに1stから一貫した部分もありつつ、2ndから出てきた部分もある。なんというか、天彦が遠い。

1stでは天彦から直接「その方は言われ賜うた」と説き導かれる感じがあったが、ムンラホルマオは導きによって悟りを得た者をさらに上で待っているくらいの余裕がある。天彦はついに神になっちゃったんだと思うと、1stでは天まで届くほどのテクニックを見せてくれたのに2ndでは「御多幸あれ」と急によそよそしくなるのもわかる。神は直接手をくださないもんな…

ここまで全て無根拠の妄想である。

変態は神話になった

2番、急にテンポが下降する。だがマイナスではなくプラスに作用する。厳かさがグッと増す。口調も古い書物を読み上げるようになる。

執筆技法上の「神の視点」というか、ここでいう「人類」に天彦が含まれていないような、天彦はもっと上であるかのような、そんな気になる。

雨を乞い 禊ぎ 祓い 懺悔を

お天道様 浴びて 浴びて 浴びて

日本に限った話をすると、禊祓は神道色の強い言葉、逆に懺悔は神道ではあまり言わない(仏教・キリスト教)イメージの言葉である。あくまで素人のイメージなので間違ってたら訂正ください。

その後のお天道様〜もなかなかに宗教感が滲んでいる。単に太陽を親しみやすく言い換えるだけでなく、「お天道様の下で悪いことはできない」みたいな、なんかすげ〜力を持った存在として指されるときは「お天道様」呼びが多い。

日の光を浴びること自体は健康にも良いことだが、同じ言葉で繰り返されると恐れの感情が湧きやすい、みたいなのも上手く活用されている。

いろんなアプローチでいろんな上位存在の融合体みたいなものを見せられている。歌で。

導いたボボリン 待っているムンラホルマオ

聴いていて気付くが、今回は「コールの6人のかたちが明確ではない」ように感じる。

大瀬・猿川の2ndブレイク先発組と比べ、この2人は明確に「他6人はここを歌っていますよ」という印があった。(大瀬であれば地獄の民、猿川であれば明確な括弧書き)だが今回は天彦+6人の図ではなく、あえて言葉を選ぶなら天彦と同化している感じがある。ここまで散々上位存在ムーブをかましてきた天彦と同化しているというのは、まあ…大切なご友人ですしね…

そんで最後にかけての空が晴れるような明るくなり方すごいな!本当に一気に雨雲が去っていくような 雨乞いは無事済んだからこれからは潤った大地で存分に踊り狂おう的なこと!?

とにかく振り回されるような最高の曲だった。

総括として、あくまで個人的にマジで天彦が神になっちゃった歌だとおもった。

ボボリンで絶頂に行くための道筋を説き、ムンラホルマオはじゃあ授けた知識とあなたの体を使ってここまで登ってらっしゃいなと微笑み手招く…みたいな感じの歌だった。圧倒的に上位存在である。

もう…私達はあなたに触れることすらできないのでしょうか…

それでもあなたは優しいからまた人の姿をして降りてきてくれるんでしょうね…

まったくもって怖い男だ!

漬け(づけ)を超えた浸し(ひたし)

2023/7/1の日記

セーラームーン浸し

熱心なセラムンファン1名+リメイクからの初心者2人の3人で映画を見に行った。

約束を入れた時点では原稿が終わっている想定だったが、現在絶賛執筆中なので前日もガッツリ作業し、3時間睡眠くらいのバキバキの体で電車に乗った。

朝10時に集合し映画Eternal前・後編をカラオケで上映会→映画館に移動して絶賛公開中の映画Cosmos前・後編を見た。

1日に4本セーラームーンの映画を見た。

結論から言うと、めちゃくちゃ良かった。

どう良かったか書きたいけどとにかく全身が寝ろと警鐘をガンガンに鳴らしている。

後日書くね…

開けるのは辛い 塞ぐのは一瞬

2023/6/29の日記

舌ピが取れたよ〜泣泣泣

書き留めておきたい出来事はそこそこあるのだが原稿が今回はシャレじゃなくやばいので後に回す。

今の会社に入社して少しした頃、当時配属されていた案件が精神的にキツすぎて、現実逃避のためにずっと前からの夢を叶えよう!ということでGWはじめに病院で舌ピを開けた。

その後きっちり1週間は舌がパンパンに腫れて飲み食いは激痛に耐えながら流動食を流し込み、滑舌が元通りになるまで喋れなかった。GWを丸々使って安定させた。

腫れがひいてからは嘘のように喋りも飲み食いも巻き舌もできた。食えないのは餅くらいだった。流動食だけの生活で5キロくらい痩せたし普通に四六時中痛かったのでかなり大変だったため、できる限りは維持しようと努めていた。

しかし今日、いつも通り食事をしていたら口の中に違和感がある。吐き出して見ると舌ピの棒部分だった。棒部分だけだった。

玉は……………?

無かった。多分飲んだ。最後にゴリっとも言わず、あいつは静かに胃の中へ沈んでいった。

割と舌ピしている人にとってはキャッチを飲んでしまうのはあるあるみたいだが、開けてから数年間一度もそれが無かったので精神的ショックが大きく、もうなんか嫌になったので穴を塞ぐことにした。

悲しい。けっこう連れ添った相棒だった。

人生は出会いと別れである。

アタイ、アンタと別れたくないよ〜〜〜!!!

緊急でブログを回してるんですけども

2023/6/19の日記

今、書いておかねばと思った

絶望的に掃除(とくに皿洗い)ができない。

自分は俗に言う汚部屋のなかでも衛生的にはまだマシな部類に入るタイプの汚部屋(ゴミはすぐ捨てるがモノが溢れている)だと思っているのだが、シンクだけは別で生ゴミや、カレーやパスタソースなどがこびりついた皿が日を経て異臭を放ち果ては虫が湧くことを見て見ぬ振りをしながら暮らしている。

極限まで皿洗いを溜め込み、使う皿がなくなった時にいつも通話を繋ぐなどして人に応援をもらいながらではないと皿洗いができない。皿洗いから逃げるために外食や惣菜を買ってくることが多い。そのため月の食費が多い。だがお金は有限であるため、最近はもっぱら「皿洗いから逃げるための外食(買い食)費節約のために1日1食にする」なんて日も珍しくなくなっている。ちなみに自分は自分でパイを焼いたり、塊肉からチャーシューを作ったりするくらいには自炊が好きだし、食に対して興味関心はある方だしあまり強くはないがこだわりもある。だがそんな食の楽しみより皿洗いの憂鬱から避けることを選んでいる。

あまりにやばいと思ったので某サイトで完全匿名で相談を投げた。口調は厳しいが的確な意見をいくつかいただき、その中でもまずは業者など他人にどうにかしてもらい、その後自分で「朝には絶対一回洗う」みたいに決まりごとを作り、習慣化させていくのはどうか。というアドバイスが良いなと思った。

本当に赤の他人相手なので(友人相手だと少しだけ現状をよく見せたい心理が働き100%本当のことを言えない時がある)、赤裸々に人に話をすることで頭が整理されてわかったのは、生育環境に理由があるのかなと思った。

実家にいた頃、綺麗好きな母親に自分のものを勝手に片付けられるのが嫌だった。確かに綺麗好きな母親から見れば私の机はごちゃごちゃと汚かったと思う。あまり物に執着のない妹の机は綺麗だった(一人暮らしを始める高校卒業までは妹と同室で机も隣同士だった。今思うと本当に妹には申し訳ない)ので物まみれの私の机は余計に汚く見えただろう。だが他人から見れば混沌の荒れようでも、私の中にははっきりと秩序があった。ハサミはここ、参考書はここ、リップクリームはここ、というように自分なりの定位置があった。だがそれは頻繁に、そして勝手に綺麗好きな母親によって善意で「整って見えるが定位置ではない場所」に動かされた。自分の中の定位置から物を動かされると、私はしばしばパニックになり泣いた。

上京・進学し一人暮らしが始まっても、実家からアクセスが良い場所に住んでいた頃はけっこう頻繁に親が掃除しに来ていた(自分から来てほしいと頼んだことはなかったし、大体がアポ無しだったためよくアクシデントもあった)。その度に自分はまた物が定位置から移動されていることにパニックを起こしていた。だが学生であるということや今より全然交友関係があったこともあり、人を家に呼ぶ機会が多かったため割とシンク含め部屋は今よりは片付いていたと思う。まあ先輩に部屋面積の割に物が多すぎる、みたいな指摘はしばしば受けていたが。引っ越し、社会人になり前より少しアクセスが悪いが家賃が安い場所に引っ越すと、あまり親は来なくなった。人も呼ばなくなった。部屋が汚くなって困るのは私だけになった。部屋はものすごい勢いで荒れていった。

衛生的に汚いのは自分だって嫌である。排水溝の臭いも虫も大嫌いだ。だが、同時に汚れているということに安心感を見出す心があることに、赤の他人に状況説明をする中で分かった。山積みになった皿を見ると、「他人に干渉されていない状態」を視覚的にわかりやすく捉えられる気がするのだ。あくまで気がするだけだが。

ここまで整理して、自分は一丁前に歳だけとってガキのままなんだなと思い知らされた。要は、「(今は別々に暮らしている)母親への抵抗」みたいなものをいい歳こいてまだやっているのかもしれない、みたいな。めちゃくちゃカッコ悪い。なさけない。

明日、また一歩死に近づく(インターネット古典表現)ため、新たな歳の目標は「今度こそ自立した大人になる」で行こうと思う。

「ツッパれ!生涯反発」の話をします

2023/6/3の日記

猿川慧ツッパリブレイク

ツッパリブレイクって何!?

ツッパれ!生涯反発

ツッパれ!生涯反発

  • 猿川慧/カリスマ
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わかんねえな

予想を裏切ってくれるという最大のサービス

2ndシーズン一発目の大瀬が闇落ち的な路線だったのですっかり重く苦しい展開と歌を覚悟していたのだが、ドラマも曲も気持ちのいい破壊!爆発!咆哮!って感じだったのでこれは怯えるオタクたちへの最大の反発だなあと思った。猿川慧、いつもハラハラさせてくれてありがとう。これからも勝手に心配させてもらうぜ!

荒唐無稽な見た目からすごく律儀な味がする歌

細かく歌の感想を述べていく。

初見(ドラマ内のトレーラー)を見た感想はなんてメチャクチャなんだ!という混乱強めの驚きだったが、フルを繰り返し聴くとこの曲の印象がガラリと変わる。この曲、あまりにも律儀である。

2ndブレイクのビジュアルや曲のタイトル、そしてサンプリング元である「男の勲章」からわかるように、この曲は日本のツッパリヤンキー文化をお手本のように体現している。リーゼント、変形制服、バイク…のようなビジュアル面だけでなく、その文化の在り方みたいな部分までを律儀になぞっている。

まずこれを聞いた人、正直に答えてほしい。

この歌ちょっとダセエなと思いませんでした?

怒るつもりはない。むしろその感覚は合っている。というか、多分意図的にそう作られている。ツッパリ文化というものの語源が今でいう「イキる・虚勢を張る」からきている(諸説あり)。そもそもお手本が「カッコイイだけのものではない」のだ。それを踏まえてこれを見てほしい。サンプリング元と並ぶツッパリソングの代表格、横浜銀蝿の「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編) 」の歌詞(曲中セリフ)である。

かあちゃん そんなに心配すんなよ

勉強きらいな俺だけどさ 人にはそれぞれ あった道ってもんがあるんだよ

もっとやさしく大きな愛で ひ弱な僕を包んでほしいなァ

( https://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=37070 より引用)

どうだろうか?なんとなく今回のブレイク曲と似たものを感じないだろうか。実際聴くとわかるが、ボーカルもサウンドもめちゃくちゃカッコイイのに、歌詞はカッコイイだけではなくどこか愛らしさすらある。

こういう尖りの中に見える柔らかい部分も含めてツッパリ文化なのではないか。そして、この曲はツッパリ文化のカッコイイだけじゃないところまでしっかり取り入れているのではないか。

そう思うとメチャクチャ律儀な曲だと思う。文化のを旨み(カッコよさ)だけを抽出して調理することも可能ではあるのに、こういった古き良きヤンキーの憎めなさみたいな部分までリスペクトしている。むしろダサさをより強く感じられるような味付けをされているようにも感じる。ツッパリをローマ字つづりにして1文字ずつバラすとか、そのあとの夜露死苦ゥ!とか、もうここまでくるといっそ気持ちよくなる。

最近はヤンキー文化のカッコイイ部分を濃く煮詰めた作品が多い(ように思う)ため、こういったカッコよくない部分まで丸ごと抱きしめるタイプのリスペクトは嬉しい。1stブレイク曲「LONE WOLF」が洗練されたカッコよさのある曲だったため余計にそう思うのかもしれない。

ひとりでゆく獣道からお前らと進むハイウェイへ

1stブレイク曲「LONE WOLF」の話が出たので、それに絡めて話していく。

今回、1stと比べるとかなりドラマとの連動や猿川の心境の変化を感じられる。

まずわかりやすく大きく違う点として、この曲のノリやすさが挙げられる。決して1st曲がノリづらいわけではない。「ノリを受け入れてくれるか否か」である。

まだ2曲なので推測だが、チャージゲージが一つになったこともあり、2ndブレイク曲はハウスのみなさんがコールで入ってくれるという点が必須要素になっているのかなと思っている。1stは孤独を歌い、雨に濡れ苦しみ吠える姿に近寄りがたささえ感じさせていた猿川慧が2ndでとったコールの受け入れ方は、なんと合いの手であった。2ndは曲自体ノリが良く、構成もわかりやすいためコールがしやすい。手拍子やコーラスなども入ってくる。

私はそこに猿川慧に「仲間の声を受け入れる心の余裕」が生まれた瞬間を見た。真っ暗な獣道をひとりで進む狼が、やかましく眩しいライトのような仲間の声を得て夜の道をぶっ飛ばせる単車になったような。まあそのHighwayもぶっ壊すんですけど!

ルールがあるから反発できる

型があるから型破りであって、型がなければ形無し

格闘技の何かで聞いた言葉だと思っていたが、調べるともとは歌舞伎もしくは落語(有力とされている説が主にこの2つだった)の芸事の世界の言葉らしい。諸説あった。

この言葉、猿川慧の反発と似たものがあると前から思っていた。猿川の反発は「相手の言葉を理解した上で、その真逆をやる」という理屈なので、唐突に意味不明なことをするのではなくちゃんとルールに則って逆らっているわけだ。今回の曲はかなりそれが出ていると思った。

チャイムを聞いてから頭突きを食らわせ、破る教科書をしっかり持参し、追い風が吹けば身を翻して受けて立つ

喧嘩の即購入と身に覚えのないお礼参りは怖すぎるが、一応反発のための道理は通っている。(喧嘩は「売られたら」買う、「やられたら」やり返すが通説)

これがまさに猿川慧の魅力であり狂気性であり生きづらさなんだよな。

肝心なことを口に出してくれないよね君は!

ブレーキはいらねぇ(いるぜ)

ここ、割と感想ツイートの解釈が二分していたように感じた。「ブレーキ?いらねぇ!」「いや要るだろ!」なのか、「俺たちがブレーキになってそばに居るからお前は止まるなよ!」ってことなのか。トレーラーMVに無い部分なので、受け手の想像力でどっちにも取れるのがエモい。

あと「男の勲章」のメロディが流れる中でのセリフパート。

この街は俺の…

このあと絶対に答えを見出したのにはっきり口には出してくれない。

……もう迷わねぇ

こちらの決意を回答に代えさせていただきます。ってことなのか!?お前らには聞かせてやんね〜!ってことなのか!?なるほどね!

また、フルを数回聞いてから歌詞を見てやっと気づいたガバなのだが、サビで「ぶっ飛ばして」いたのはHighway(ハイウェイ)ではなくHide away(ハイダウェイ)だった。Hide awayって何よ?とググったら隠れ場所って出てきたんだけど!?隠れ場所を…ぶっ飛ばせ…!?そのまんま本編じゃん!!!これ普通に見落としてたの、自分の目が節穴すぎる。多分ヤンキーの単車+ぶっ飛ばす=高速(スピードを飛ばす)って勝手に補正してしまったのかもしれない。

加えて歌詞の話だと、なぜ学生ではなくろくに学校に行っていなかったことが明言されている猿川慧のブレイクが昭和のヤンキーになるのか?って部分がずっと謎だったのだが、Twitter「あの街からの卒業の歌だから学校だったのでは?」という考察ツイートを見てスッと腑に落ちた。そこに付け足すような自分の考えになるが、猿川自身がろくに学校に行っていなかったからこそ学校の世界を知るためのものがヤンキー漫画とかになったのでは?それであの昭和ツッパリスタイルが確立されたのでは?と勝手に思っている。猿川慧はグラップラー刃牙を読んでいる(deステのトリケラトプス拳より)から多分同年代もしくはもう少し前くらいのヤンキー漫画を読んでいる可能性はかなりある。新品は買えなかっただろうし…ブックオフの立ち読みとかで…

憧れの「漢」像がちょっと古いの、愛おしいぜ。

総括

スカッとした爽やかさと巣立ちの寂しさが共存する実に猿川慧らしい歌だった。声出しOKのライブで聞きてえ〜!!!

最後に公式から明示されているサンプリング元以外でエッセンスを感じた歌を貼っておきます。

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