慢性的ドラマチック欠乏症

そのロマンスで救える命がある

「ムンラホルマオ」の話をします

2023/7/7の日記

天堂天彦テクノブレイク

テクノブレイク?ってマジ?

ムンラホルマオ

ムンラホルマオ

  • 天堂天彦/カリスマ
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

マジ。勘弁してくれ

お風呂が何かをしましたか

はじめからさらさら隠してもいないが、天堂天彦と猿川慧のコンビが好きである。1stシーズンではここの2人が連続してブレイク(新ビジュアル&新曲公開)だったので2ndは大丈夫だろと勝手に思い込んでいた。

2ndも連続だった。

これ以上は体がもたないぞ!

祭られる上位存在

歌の感想を述べていく。最初に述べておくが、ただの感想である。考察とかではない。へんな期待はしないでね♡

まずイントロからラスボス感がすごい。弾幕ゲー始まるかと思っちゃった…そんで第一声「天彦 IN YOUR AREA」だからね。気づいた頃にはウチらは天彦様の領域ってワケ

今回はハイテンポである。猛ダッシュした後の心拍くらい?言葉の歯切れも耳障りが良く整えてあり、本能的な心地よさに訴えかけてくるものを感じる。

というかエッセンス的に和楽器使ってないか?出だしのジャラァン!は琴とか三味線とかの音っぽいし、鼓とか拍子木とか鳴ってない?やはりこの辺は天堂家のルーツから来てるんだろうか。ということは1stの時は結構頑張ってこの音を抑えてたんだろうか。効果音って風格から鳴る音だと思ってるので…

VIVA LA LIBERATION

VIVA LA LIBERATION

  • 天堂天彦/カリスマ
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

↑頑張ってジャパニーズ格式を隠している1st曲

お構いなしでも なし崩しに

大悦楽 お見せしましょう

「なし崩し」って天彦サイドからはっきり明示してくるの初めてでは?そうじゃなかったら指摘ください。制止を聞かない代わりに過程は踏んでくるタイプの変態というイメージがずっとあったので、何気に新鮮だった。

1stの時から一貫して性による生のパワーを説いているが、こんがらがってるし泣いてるし痙攣昇天狂乱と、今回はなんだか物騒である。その中でブレイク回(#86)でふみやが天彦に対してかけていた言葉の「見さらせ」が回収されるのはアツい。

トニンもパミンも

分泌 痙攣 大放出

トニンはセロトニンとか、パミンはドーパミンとか、それこそ「分泌」なんて言葉は使用範囲がかなり狭いため、専門的な知識はなくてもなんかテレビ聞いたな〜教科書で見た気がするな〜から「ホルモン」というワードを導き出せる。天彦がワードを直接口に出す前に我々凡人が想起できている。このホルモンというやつ、人間の「生」に良くも悪くもかなり重大に作用するやつである。自分はこいつのバランスの崩れに幾度となく苦しめられてきた身だ。それを意のままにできてしまったら、それはもう人智を超えてるってことだよね…

舞台はブラジルへ!?とか言われていた(結局行かなかった)ので「赤道」が出てくるのはわかりやすく話とリンクしていて良い。やはりリアタイの価値が高いコンテンツだ。

サビ入りの音がキュッと消えて天彦の声と共に盛り上がり始めるのは1stを思い出させる。だが今回はそれに加えてハイテンポかつコール入りである。こんなの、ブチ上がらない方が失礼である。

いでよ 我-いのち-

この読ませ方良すぎる。

やっぱりずっと「性すなわち生である」はブレないんだなあ。リビドーは生存なんだ。そんなふうに1stから一貫した部分もありつつ、2ndから出てきた部分もある。なんというか、天彦が遠い。

1stでは天彦から直接「その方は言われ賜うた」と説き導かれる感じがあったが、ムンラホルマオは導きによって悟りを得た者をさらに上で待っているくらいの余裕がある。天彦はついに神になっちゃったんだと思うと、1stでは天まで届くほどのテクニックを見せてくれたのに2ndでは「御多幸あれ」と急によそよそしくなるのもわかる。神は直接手をくださないもんな…

ここまで全て無根拠の妄想である。

変態は神話になった

2番、急にテンポが下降する。だがマイナスではなくプラスに作用する。厳かさがグッと増す。口調も古い書物を読み上げるようになる。

執筆技法上の「神の視点」というか、ここでいう「人類」に天彦が含まれていないような、天彦はもっと上であるかのような、そんな気になる。

雨を乞い 禊ぎ 祓い 懺悔を

お天道様 浴びて 浴びて 浴びて

日本に限った話をすると、禊祓は神道色の強い言葉、逆に懺悔は神道ではあまり言わない(仏教・キリスト教)イメージの言葉である。あくまで素人のイメージなので間違ってたら訂正ください。

その後のお天道様〜もなかなかに宗教感が滲んでいる。単に太陽を親しみやすく言い換えるだけでなく、「お天道様の下で悪いことはできない」みたいな、なんかすげ〜力を持った存在として指されるときは「お天道様」呼びが多い。

日の光を浴びること自体は健康にも良いことだが、同じ言葉で繰り返されると恐れの感情が湧きやすい、みたいなのも上手く活用されている。

いろんなアプローチでいろんな上位存在の融合体みたいなものを見せられている。歌で。

導いたボボリン 待っているムンラホルマオ

聴いていて気付くが、今回は「コールの6人のかたちが明確ではない」ように感じる。

大瀬・猿川の2ndブレイク先発組と比べ、この2人は明確に「他6人はここを歌っていますよ」という印があった。(大瀬であれば地獄の民、猿川であれば明確な括弧書き)だが今回は天彦+6人の図ではなく、あえて言葉を選ぶなら天彦と同化している感じがある。ここまで散々上位存在ムーブをかましてきた天彦と同化しているというのは、まあ…大切なご友人ですしね…

そんで最後にかけての空が晴れるような明るくなり方すごいな!本当に一気に雨雲が去っていくような 雨乞いは無事済んだからこれからは潤った大地で存分に踊り狂おう的なこと!?

とにかく振り回されるような最高の曲だった。

総括として、あくまで個人的にマジで天彦が神になっちゃった歌だとおもった。

ボボリンで絶頂に行くための道筋を説き、ムンラホルマオはじゃあ授けた知識とあなたの体を使ってここまで登ってらっしゃいなと微笑み手招く…みたいな感じの歌だった。圧倒的に上位存在である。

もう…私達はあなたに触れることすらできないのでしょうか…

それでもあなたは優しいからまた人の姿をして降りてきてくれるんでしょうね…

まったくもって怖い男だ!