2023/4/30の日記
大人ってやつは面倒でな、時々ネジを外してやんないと狂っちまうんだ
コンカフェが好きである。
と言ってものめり込むほどではない。一時期仕事で受け持っていた案件が辛すぎて週2、3くらいのペースで仕事帰りにコンカフェに行っていた時期もあったが、今はちょっと懐に余裕があるから行くか〜、くらいの感じで「たまに行く場所」くらいの距離感である。
コンカフェの何が好きか。
色々あるが、大きくひとつは「適度にバカになれる」ところが好きである。
コンカフェとはその名の通りコンセプトカフェ。それぞれの店がなんらかのコンセプトに基づいて成っているわけだ。
超わかりやすい例はメイド喫茶。用語や作法はそれぞれのコンカフェで宗派があると思うので、今回は自分が通っていた某大手にならう。
あそこに行けばどんな庶民だろうと客は「ご主人様/お嬢様」になる。というかそもそもご主人様/お嬢様たちはメイド喫茶に「行って」いない。「ご帰宅」している。だから挨拶はいらっしゃいませではなく「おかえりなさいませ」だ。
その他にも通貨は日本円から可愛らしい単位に変換され、呪文を唱えれば料理は美味しくなるし、妖精であるメイドたちが消えてしまうため触れてはいけない。
はやい話が「金のかかったごっこ遊び」な訳だ。その辺の「ごっこ遊びのルール」に乗り切れない人間がコンカフェ遊びを馬鹿にしたり、過度に恥ずかしがったりする。
そういう人は無理してコンカフェに行かなくてもいいと思う。ごっこ遊びを要求されずに女の子と話せる店も、恥ずかしいメニュー名を読まなくても料理を出してくれる店もこの世にはたくさんある。
心からコンカフェを楽しむコツは「適度にバカになること」だと思っている。
もちろん100%のバカになってはいけない。コンカフェのルールだけでなく人間としてのモラルやマナーを忘れてはいけないし、時計を見つつ財布ともきちんと相談すべきである。
ここでいうバカはかわいいひらがなだらけのメニューを読み上げて注文したり、おいしくなる呪文をやり遂げたり、嬢のプロフィールに「にゃんにゃん星から地球に留学にきました☆」と書いてるのに妙に川崎周辺に詳しいことに突っ込まないようにしたり、そういうことである。
今更痛いかもと心配することはない。コンカフェ遊びをしている時点で十分痛い。むしろコンカフェまで来ておいて「このノリに乗るのは痛いでしょ」と斜に構えてバカになることを楽しむやつをバカにするやつが一番痛い。お前は律儀に入園料まで払っておいて遊園地マジつまんねーwとだるそうにしている中学生をバカにする資格はない。
大人になってしまうとごっこ遊びなんて気軽にできない。純粋にやべーやつか性愛が絡むなんかしらになってしまう。
そんな中、コンカフェは決められたルールと決められた時間の中で、決められた金銭を対価にごっこ遊びができる施設な訳である。
まあ楽しみ方は人それぞれなので、これは自分の楽しみ方の場合だが。
もし若人がこれを読んでいたら「ごっこ遊びがしたくなるってどういう心境?」と思うかもしれない。
あるんだよ。大人になるとそういう日が。
そのごっこ遊び欲求を配偶者とかにぶつけられないとこういう施設にお世話になるしかないんだ。
もちろんごっこ遊びは施設内の範囲で済ませているし、まだ公道でオギャったりしてないから許してください。そんな目で見ないでください。
ここまで書いておいて、ものすごい自分の気持ち悪さに震えてしまった。
明日から5月らしい。頑張ろうね。